日本人留学生にとって海外大学院で学ぶ教育系の一番メジャーな専攻は英語教授法(TESOL)になります。日本国内の昨今の英語教育ブームによりさらに人気が高まっています。また国際協力の視点から国際教育学も注目の専攻のひとつです。

教育系専攻一覧

Features

教育

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国際教育学(International Education)

現状で定義されている国際教育の研究テーマは、異文化に対する理解、国際的な教育における法則性の探究、国際理解や世界平和への貢献、様々な教育制度の理解、教育を普及するための政策について、と非常に多岐に渡ります。 なぜなら現在でも「国際教育」という語については、いまだ学問的に明確な定義がなされているわけではありません。

しかしながら、歴史的にみても、現在においても、諸国間、異文化間における教育の相互的な接触・交流は盛んに行われてきましたし、国際的な場において成立、展開される教育の組織・運動も数多くみられます。国家・民族・文化の壁を越えた教育の出会いと交流が、事象としての国際教育といえるでしょう。このような教育事象を研究の対象とすることは、いわゆるグローバル時代をむかえいよいよ高齢化、経済格差、教育格差という様々な問題を直面する日本でも今後国際教育のスペシャリストは社会に必要ではないでしょうか?

教育

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教育開発学(Educational Development)

教育開発学とは、現在発展途上にある国に対して平等、均衡のとれた教育を提供する具体的な方法を追及する学問です。現在開発途上国の中には、教育投資に充てる財源が十分でなく、児童が教育を受ける権利が十分に保障されていない国が多々あります。また情報通信技術(Information Technology)の進歩などの要因により、国境を超えたグローバルな関係が形成されてきている今日、開発途上国が持続的に成長を遂げていくことは、国際社会の安定のためにも重要となっています。

しかし発展途上国では教育より生活、という認識が未だ強く、教育を普及させるためには政府が負担できる財源を確保するだけでなく、教育の重要性を伝え教育を受けることのできる環境を作ることが非常に重要になります。そのためには学校数を増やす、自立支援機関を作る、といった教育政策を含むインフラの方法も研究対象となります。なぜその国では均等に教育が普及しないのか、その問題は経済問題だけでなくジェンダー、宗教、文化といった社会学的問題から、政治、政府、政策といった政治的問題まで非常に多岐に渡ります。そのため開発教育は通常教育学部で開講されていることが多いですがその研究対象は非常に幅広いのが特徴です。

教育

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英語教授法(TESOL)

TEFL (Teaching Engilsh as a Foreign Langauge)や TESOL(Teaching English as a Second Languages)は、一般的に英語教授法と呼ばれます。どちらも効果的に習得されせる方法を学ぶのですが、特徴は英語を母国語としない学生に英語を習得させる教育方法を研究します。通常教育学部で開講されているコースは教員向けになり、通常Curriculum (カリキュラム・教材開発)、Test Assessment(テスト開発)などのコースが主体となり、一方言語学部で開講しているコースは、 Linguistics(言語学)、Second Language Acquisition(第二言語習得理論)といった研究色の強い学問となります。言語学研究色の強いコース、教育者養成に力を入れるコースは大学によって異なるので進学先を選ぶときは細心の注意が必要です。ただ言語学部のコースであっても応用言語学の中の一専攻となりますので、教職の現場に応用が可能です。

日本でもTESL/TESOLの認知度が高くなり、日本国内でも今後英語教育がますます盛んになることから、大学院では人気の専攻と言えます。